それぞれ誰と誰の会話でしょう?





28.菜の花


 『菜の花畑で、一言』




「あんま美味くねーよな、苦辛くって」
 ――やっぱり味覚がお子様だね、小猿ちゃんは。


「菜のは〜な畑ぇに、入〜り〜日薄れ〜♪ってか?」
 ――情緒が泣くような歌い方しないで下さい。


「菜の花や 月は東に 日は西に」
 ――そんだけ明るけりゃ、ジープ走らせるのに支障はねぇだろ。


「・・・・・・何でこっちに蝶が来る?」
 ――その髪が花の色に見えるんだろうよ。


「・・・1本の草体から採れる種子が約30mL。50p2に1本の割合で生えているとして50m2でおよそ1万本。取れる種子は30mL×10,000=300L。菜種の市価は・・・」
「「売るなっ!!」」




 おまけ


 『レンゲ畑で一言』


「あーっ、寺の厨房からくすねたレンゲハチミツ、タンスに隠したまんまだった!」
 ――ほーぉ・・・(怒)


「ひ〜らいたひ〜らいた〜、レンゲのは〜ながひ〜らいた♪ってか?」
 ――やめられよ、聞くに堪えん。


「見事な咲きっぷりですけど、結局は畑の肥やしとして植えられているだけなんですよね」
 ――いいじゃん、ちゃんと役に立ってるって事なんだろ?エロ河童と違って。


「近所の畑が休閑中にレンゲ植えてるところに忍び込んでは花冠を作ってたな、お師匠様は」
 ――・・・作りましょうか?


「・・・・・・・・・・・・」
(((農業と養蜂のコスト計算してやがるっ//ますね・・・)))







あとがき

二宮金次郎は一握りの菜種を借りてアブラナを育て、読書のための灯りを得たそうです。
蛍や雪よりもよっぽど確実。
・・・でも気が長いと思うのは香月だけ?



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