39.オムライス
「はよ〜っす、お?何、いい匂いじゃん」
「お早うございます、悟浄さん」
「早くも何ともない時間になってしまってますけどね。僕達は昼ご飯ですよ」
「エロ河童の起きるのが遅いのなんて、いつもの事じゃん」
「・・・・・・お前らね・・・」
頭に青筋を浮かべながら、それでも食卓の椅子を引いて座ろうとすると、
「悟浄、寝起きなんですから顔を洗ってからにして下さいね♪」
こーゆー、計都が口に出し辛い事はしっかり言うんだよな。
お願いだから語尾に♪マーク付けながら冷気発するのやめてクダサイ・・・
のろのろと立ち上がり、洗面所へと足を向ける悟浄を尻目に、テーブルの上には昼食――悟浄にとっては朝食――のオムライスが次々と並べられる。
「んまそー♪」
「いつも思うことですけど、目が見えないとは思えない器用さですね」
「鍛錬すれば出来ることですから、大したことではありませんわ」
「でもすっげぇよ!んじゃ、いっただっきま〜すっ!」
「どうぞ、召し上がれ」
「☆〆Й▲♯←∵◎※§♂≧*〜っっ!!?」
「どうなさいましたの、悟空さん!?」
「・・・・・・これは、うっかりしてました・・・」
「あー?今猿のヘンな声聞こえたんだけど、どした?」
「あー・・・・・・悟浄・・・・・・」
「何、猿、唇でも噛んだのか?――おっ、美味そーなオムライスじゃん♪」
「あ・・・ちょっと待っ・・・」
「●π◇ЯЮ※Б*⊇▽煤★〜っっ!!?」
「・・・上に掛けたのはケチャップを混ぜた甘めのものでしたのに・・・」
「計都・・・中のライスに混ぜるのも上に掛けるのも、普通豆板醤は使わないんですよ・・・?(汗)」
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あとがき
あまり本編で出る事のない裏設定:計都超辛い物好き。
成都は四川料理の本場なので、そこに住んでいた計都/羅昂も自然と・・・ってわけです。
旅の後の話は本編のストーリー展開の都合上自由に書けないので、良い機会でした。
ちなみに三蔵は辛かろうが何だろうが最後まで食べます。
愛の力ってやつですか(笑)。 |
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