6年前――とある村の薬局兼雑貨屋。 キイィ パタン 「えぇ・・・っと・・・(きょろきょろ)」 「いらっしゃいませ。何かお探しですか?」 「あ、すみません、このメモに書いているものを・・・」 「はいはい・・・・・・え?あ、はい、ございますよ」 「それを1つ、お願いします」 「かしこまりました」 「あと、オロ○イン軟膏があれば、それもお願いしたいんですが」 「・・・プラスチック容器に入ったものとチューブタイプのものがありますが」 「そうですね・・・特徴みたいなものはありますか?」 「頻繁に使われる方は、容器入りの方が中身を取り出し易くて便利ですね。チューブ入りは中身が変質しにくいのでたまにしか使われない方にお奨めです」 「そうなんですか。花喃、洗い物の度にひび割れ作っているしなぁ・・・じゃあ容器入りで」 「かしこまりました」 「会計はこれで足りますか?」 「はい、大丈夫です。ではこちらがお返しでございます――お大事にどうぞ」 「有り難うございます」 キイィ パタン 「はぁ・・・すっごい美形――あんな人に手荒れの心配とかお使いとかしてもらえるなんて、羨ましいわぁ」 その相手が実の双子の姉であるという事実を、店員が知ることは永遠にない。 同じ頃――長安の薬局。 カラン 「う〜、え〜と・・・;(きょろきょろ)」 「いらっしゃいませ、何かお探しですか?」 「あ、すんません、ここに書いてるヤツ、此処にある?」 「はいはい・・・・・・え?あ、はい、ございますよ」 「んじゃ、それを1つ」 「かしこまりました」 「あと、オ○ナイン軟膏があれば、それも」 「・・・プラスチック容器に入ったものとチューブタイプのものがありますが」 「え、そうなの?そこまで聞いてなかったな・・・」 「頻繁に使われる方は、容器入りの方が中身を取り出し易くて便利ですね。チューブ入りは中身が変質しにくいのでたまにしか使われない方にお奨めです」 「あっそ。じゃあ容器入りで」 「かしこまりました」 「会計、コレで足りる?」 「はい、大丈夫です。ではこちらがお返しでございます――お大事にどうぞ」 「どーも」 カラン 「今の、自分の買い物ではなさそうだったわよね・・・ってことは、今の彼が『攻め』の方?きゃあぁ♪(///)」 生理用品と傷薬。 ヒモとして世話になっているホステスの為の買い物なのだが、その真実が伝わらないまま店員の中で別の妄想が展開している事を、悟浄は知る由もない。 どっとはらい。 |
あとがき この話は完全なフィクションであり、事実に基づいた話ではありません(爆) いえ、数日前、生理痛が酷くて起き上がれなかったので、男共に八つ当たりを(くす)。 最初オロナ○ンを使うのは悟能本人と考えていたのですが、女性が羨むほど綺麗な手の持ち主が手荒れをこしらえるという事に香月自身が耐えられず、これも花喃が使うことに。料理は悟能に任せっきりなので、洗い物だけするんですよ、きっと(妄想大爆発☆) 因みに。 生理用品が知らない間に減っている場合、家族の誰かが痔である可能性があります(笑)。 |
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